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クチコミ
25,6歳の頃だったと思います。
『クリスタル』を買うつもりで行ったのに カウンターで勧められたのは、こちら『No.5』でした。
「貴方のような雰囲気のある方には、5番を試して頂きたいわ」
との、ベテランBAさんのお言葉。
少々、”まったり”した印象を持たれがちな私ではありますが、20代半ばの年齢で かの『No.5』とはビッグネーム過ぎて 少々負担です。
しかし、ベテランのBAさんに逆らうのもはばかられ(気が小さい)、妥協点として 当時は存在したオーデコロンを買ったのが『No.5』との出逢いであり、シャネルへの入り口でもありました。
No.5を使われたことのある方なら、最初 こう感じられた方 けっこう多いのではないかと思うのです。
「思ったほど濃厚ではなく、使い易い」と。
ちょっと、拍子抜けするぐらい”真っ当”な香りなのです。
”寸分の狂いもなく 完璧なバランス”とでもいいましょうか。
なのに、退屈するどころか 纏うごとに新鮮さを感じるのです。
これは、シャネルの香り全般を通して言えることかもしれませんが 愛用すればするほどに 自分と一体化し、気がつくと数段格が上がった自分を実感できるのです。
何なのでしょうね?この底知れぬ威力は・・・ココ・シャネルの神髄は 製品全てに宿っているとしか思えません。
コロンを卒業して、オードパルファムのフラコン入りの物を愛用していた時期、興味を持って購入した訳本がありました。
『Il est des parfums』 というF・サガン/G・アノトーによって著された本の中、No.5に関して書かれた一節。
「<五番>は融通のきく香水だった。三滴もあれば、洗礼式だろうが、サン=クルーの別荘のらんちきパーティーだろうが、身仕度OKだ。」
これは、私自身のNo.5との付き合い方にあまりにも符合していて ますます気に入った覚えがあります。
尚、コロン、オードパルファム、パルファムと使いましたが、一番利用頻度が高く、香り自体の膨らみが大きくて円やかに感じられたのが 私にとってはオードパルファムでした。
ずうっとご無沙汰していますが、いつかまた 一緒に過ごす日がきっと来ると思います。
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