エスカーダ(海外) / エス オードパルファム 口コミ

既存の"ESCADA"のフレグランスの中では　異色のタイプとのご指摘が多いこちら。
ネーミングの『 S 』とは、「Sophisticated」「 Sensational 」「Surprising」「Sparkling」といった”輝かしい女性”のスペシャルな『 S 』であるとの商品説明を見ました。

現品（５０ｍｌ）を所有し、この一ヶ月ぐらい連日使用しているところですが「本当にそうだワ」と素直に納得できます。
具体的にどこがどうか、と言いますと、
プラムとローズの組み合わせがそう感じさせるのか、『トレゾア』風の芳醇な甘さを有しながらも　『トレゾア』が苦手な方には敬遠される押しの強さは免れています。
なので、いっそビアジョッティの『ラウラ』寄りと言えるかもしれません。
液体が　お水のように"無色"という点からも推察されるように　どこか透明感を湛えているようでもあります。
『ラウラ』から瓜系の要素を抜いて　代わりにへーゼルナッツのこくを補うと『 S 』になりそうです。

ところで、私の中にあるESCADAのブランドのイメージって　どこか保守的で、その奇をてらわない上品さが好感される　信頼のファッションブランドというものです。
お国柄がドイツ、ということもあってか　ちょっと生真面目な印象すら。
『 S 』は、そうした　本来のブランドイメージを上手く体現しているフレグランスのような気がします。

無謀な冒険を控え、凡庸かと思われようとも手堅く良識を貫くのも　エレガントのひとつのスタイルかと。

ハッ、と人を振り向かすようなインパクトこそはありませんが、穏やかな気持ちで日常、非日常に過不足なく対応できる香り。
ボトルの赤いドットがポップでかわいく、親しみ易い外観からは　ちょっと想像できないことでしょう。

さりげなく　ハイライフを意識させられます。

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