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トムフォードのグレイ ベチバーは、プライベートブランドに多くみられるラグジュエリー感を全面に出した重厚な香りとは違う、ビジネスシーンにぴったり合う汎用性の高い香り。
終始ウッディノートでありながらも、ラグジュアリー感や、男くさいいやらしさを抑えられたクールでスタイリッシュな香りなため、手元に置いておいて損はしないフレグランスだと思う。2009年の発売以来、人気があるのもうなずけるし、何よりもトムフォードの中では買い求めやすい価格がグッド。
トップはシトラス-ウッディ。とてもフレッシュなグレープフルーツがパッと香り立つその奥から、重厚なベチバーが顔を出す。
ミドルはアロマティック-ウッディ。シトラスの残香とベチバーの香りに、セージやオリスルートがアロマティック感を醸し出し、ナツメグやピメントがスパイシーなキレを与え、オレンジフラワーが全体を明るく彩っている。さながら、それぞれの香りがベチバーの色々な顔を演出しているように感じる。1時間くらい経つと、オレンジフラワーやピメントが香るその奥で、次第に存在感を増したオリスルートとベチバーと重なることで、ややもすると粘土の臭い?と感じてしまうくらいに一気にグレイ色のベチバーの香りになる。ここまでが2〜3時間くらい。
ベースはウッディ-アーシー。ややパウダリー感が出たオリスルートとセダーウッドに、オークモスがアロマティックともアーシーとも取れるアクセントを与える。持続は4〜5時間程度。
灰色のベチバーという名前なので、香りの流れを色で例えるならば、、、
まず、明るい黄色から始まり、少しずつベチバーのブラウンのイメージが加わることでオレンジ色の香りに変わり、そこから一気に暗くなってグレイに、最後はダークグレイへと移り変わる。
グレイベチバーにはオードトワレもあるが、こちらはもっとシトラス頼みで、スパイシーやオレンジフラワーなく、香りも黄色から一気にグレイに変わってしまうため、やや深みに欠ける。間違いなくこちらのオードパルファムがおすすめだ。
一切の甘さのない、シトラスとアロマティックウッディが調和した香りは、さすがに冬場こそ物足りなく感じるが、日中、夜を問わず、ほぼ通年使えると思う。
にも関わらず、実はあまり出番がない。
なぜかというと、一言、物足りなく感じるからだ。
個人的には、朝はもう少し明るさのある清潔な香りが好みで、春夏はその傾向が顕著だ。
秋冬の夜、スーツスタイルをよりクールに演出したい時は迷うことなく、同じトムフォードのウードウッドを選ぶ。さらに春夏であっても、ウードウッドにネロリポルトフィーノあたりを重ね合わせると、爽やかさと深みが調和するため、なかなかグレイベチバーを使おうという気持ちにならない。
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