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2010年にクリスティーヌ・ナジェル(現エルメス専属調香師)によって創り出されたイングリッシュペアー&フリージアは、男女を問わずジョーマローンの不動の人気No.1の香り。初めてジョーマローンの店舗に行き、初めて手にしたジョーマローンのフレグランスも、ご多分に洩れずイングリッシュペアー&フリージアだった。
英国の果樹園で収穫した熟したての洋梨(ペア)とフリージアを合わせた香りは、いわゆるフルーティフローラル系の甘さが抑えられた、ナチュラル感溢れる香りで、とても使いやすいフレグランスだと思う。
イギリスでは、洋梨はリンゴと並ぶ人気の果物で、秋から冬にかけてが旬の季節であるが、ほぼ1年中出回っているらしい。
秋のエッセンスを凝縮したような香りとうたっているが、かなりグリーンが効いているため、個人的には春から梅雨前くらいに出番が多い。
トップはフルーティ-グリーン。爽やかなペアというよりも、メロンの皮のようなエグミのあるフルーティグリーンの効いたペアの香り。少しピンクペッパーようなピリッとしたところが、ペアの青臭い甘さを助長しているようで、あまり心地よい幕開けではない。
ミドルはフローラル。トップの青臭さをしっかり残したまま、さらに硬質なグリーンを効かせたフリージアの香り。ここからグリーンローズが香ることでフローラル感が一気に増していく。トップから連なる青臭さ以上に、このフリージアとローズのフローラルの香りが勝った瞬間の香りは、カチッとした清潔感と爽やかさがあり、さらにはナチュラル感もあって、とても好きだ。
ベースはウッディ-ムスキー。しかしながら、このフローラルが減退してくると、やや香調が崩れていく印象を受ける。ナチュラルなフローラルを演出していたルバーブの青辛さや、パチョリの生臭さを、ドライアンバーやムスクで力技でまとめ上げたような香り。特にトップに逆戻りしてしまったような、パチョリとアンバーのエグミのある香りは、熟れたてのみずみずしいペアではなく、食べ残した後の、乾燥したペアの芯のようで、あまり好みではない。肌に重ねると、ミドルのステキなフローラルまでが1時間くらいと短く、このエグミのあるベースは4〜5時間も持続する。
とはいえ、フルーティフローラルに、青臭いグリーンのアクセントを加えることで、なんとなくナチュラルイメージな香りに仕立てられている。さらには、ミドルのフローラルの硬さがなんとなく英国イメージに感じる。そして、メンズ感を出したくない、でもカチッとした香りを身につけたい時になんとなく使ってしまう不思議な香り。
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