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クチコミ
言葉で表現しがたく、レビューが難しい香りです。
素晴らしくセンシュアルで、エキゾチックで、まさに得も言われぬ香りとはこのこと。
マンダリンとベルガモットの苦みから始まり、花々の香りへ。
ローズウッド、ベンゾイン、オークモス、アンバー、サンダルウッド、
列記すれば手強そうな構成ですが、多様な要素が複雑に絡み合いながらも、
それがまるで優しいのです。
どこか熱っぽくありながらも、午睡に誘われるがごとくの穏やかさもある。
寝香水にしてもいいくらいです。
発売されたのは1991年。
後に‘’バブル‘’と呼ばれた80年代後半に流行った香りに比べると、
香りに「癒し」という要素が感じられます。
それでいて90年後半のCK-oneやプレジャーズのようなライトフレグランスより本格的です。
バブル期に流行った香りが、白粉やゴールドのイヤリングの女性を想起させるとするなら、
デューンは、太陽や熱風が似合う女性を想わせます。
自然を感じる香りですが、花鳥風月の華やかさではなく、空、風、火、水、土のような、
アーユルヴェーダ的自然です。
発売から30年近く経ってますが、時代に左右されない魅力を持った香りで、シャネルのココ・マドモアゼルがお好きなら、比べても劣らない洗練度だと思います。
この香りがそのままセルジュ・ルタンスのボトルに入って『DUNE』と銘打たれていても
違和感がないでしょう。
大人に相応しいと言えますが、むしろ健康で溌剌とした若い女性にこそ、「今でしょ」と言いたい香りでもあるのです。
懐かしく、想い出深い。
今も気温が熱くなってくると、この香りを使いたくなります。
でも本当はこの高温多湿の日本ではなく、乾いた空気が似合うと思います。
何しろ、名前が‘’砂丘‘’ですから。
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