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クチコミ
斬新を無難にまとめる天才、ジャック・キャヴァリエ調香の、無難にまとめなかった珍しい香水です。
香りを一言で言うと、柑橘とスパイシーの異国のお菓子。
ウッディフローラルとジャンル分けされる香水ではあるのですが、その一言では全く表現できない独特な香りです。
ジャック・キャバリエ氏は、ロードイッセイや、ブルガリプルーオム、イブサンローランのニュ、マルジェラのレプリカの一部香水、最近ではLes Parfums Louis Vuittonの一連を調香しており、この香水ニュのひねくれ具合に近い調香を感じます。
調香師自身の遊び心を感じる、世の中にあまりない香りです。
初めて食べる外国の伝統的な、変な甘さのお菓子を食べた時のような、「えっ、なにこれ、、ちょっと苦手かも…いや、でも美味いぞこれ…」という、戸惑いとともに出会った香りでした。
炎や太陽をイメージした香りだそうです。
「イッセイの水」、ロードイッセイは淡くも強い、米ぬかのようなグルテン調の香りを纏った白い花の香りがしました。
「イッセイの炎」のこちらは、薔薇やガーデニアの香りが、燃えるようなスパイスと柑橘でインパクトを作り、可燃材である木々の香りで下支えされながら、ミルキーアンバーで暖かい印象で設計された香りです。
トップは、ベルガモットとスパイスと、ささやかなフローラルの香りです。
ここのインパクトが非常に強く、のっけから「あ、こういう香水、あんま嗅いだことないな」という印象。ミドルに向けて、柑橘感のある香りは最後まで残りつつ、途中花の香りがほんのり立つフェーズが出てきます。ラストはだんだんミルキーでウッディ調な香りに。
「フローラル」は表に立つ香りではなく、全てベルガモットとスパイス、ウッディノートに輝きを付加するためのサポーターでしかありません。こう並べると、比較的普通っちゃ普通なんですが、材料のバランスのおかげか、なかなか見ない香りに仕上がってます。
ボトルのデザインもあいまってだと思うのですが、何だか未来的な香りの印象も受けます。でもプワゾンのような絶妙にセクシーな印象も感じる作りです。
2000年の発売、新しいミレニアムイヤーに誕生した、新時代を感じさせる、新しいセクシーの香りってことなんですかね。
自分でつけたくなる、ならないの話でいうと、実は自分の好みではないので、たまにしか使わないのですが、ありきたりな香水だらけの世の中で、ふと思い出し、ふと嗅ぎたくなる香水です。
残念ながら廃盤品です。
イッセイミヤケは、これと、ル・フードゥ・イッセイ ライト以降、クソつまんない香りばっかり作っていますよね。悲しいことに。
なかなかおもろい香水ですので。嗅げる機会があったらぜひ。
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