ゲラン / ラ プティット ローブ ノワール オーデパルファン 口コミ

遅ればせながら最近、香水の大御所ゲランが気になっていろいろ試してます。
甘いグルマンやオリエンタルが好きなので、チェリーの香り！というコメントに後押しされて…
ちなみに同時期にTOM FORDのロストチェリーのサンプルも試したので、比較してみました。

トップ：チェリー、アーモンド、レッドベリー、ベルガモット
ハート：リコリス、ローズ、ティー、タイフ ローズ
ベース：バニラ、トンカビーン、アニス、パチュリ、アイリス

まず…ロストチェリーもこちらも、紙のムエットで試すとシャープで鼻に通る感じだったけど
肌にのせるとまろやかになるのは共通していて、チェリー＆アーモンドなところは似てますが
ロストチェリーはウッディで男性的なのに対し、ゲランの方が大人の女性のグルマン系。
全てが溶け合った奥行きのある香りで、チェリー以外はこれ！という際立った要素はないけど
あまり目立たないフローラルは意外と芯がしっかりしていて、好き嫌いの分かれるパチュリや
アニスはあくまで慎ましく、バニラやトンカなど直球のグルマンノートはドライで甘さ控えめ。
さくらんぼと言うより、ケーキに乗ったシロップ漬けのサワーチェリー（厳密には別の果物…）
のイメージなので、フルーティと言うのとはまるで違うジャンルに感じます。
そこで思い出したのが、ゲランを始めとするフランスのリップスティック。
ベリー系のフルーツやフローラルが香る口紅（10代20代の頃は苦手だったわ…）のような
女性！って感じのパウダリーさがありますね。
なので、食べられちゃいそうなグルマン香水と言うよりは、甘さのあるフェミニンな香り。
持続力も6時間以上〜とEDPとしては申し分ないけど、最近持ちのいい香水が多いから普通かな。
まだ肌寒い今の季節だと、手首やひざ裏など体温が高くない部分ではドライでパウダリー、
服に隠れるウエストや太ももなど体温が高い部位だとフルーティな感じに香ります。

ゲランはどれも歴史や独特の世界観があって、香りの変化も楽しめていいのですが
こちらの場合、同時期に試したロストチェリーが良すぎてちょっと評価下げちゃいました…。
とは言え秋冬に似合う温かみがあり、甘酸っぱいチェリーの素敵な香りなので、５つ星です。

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