日本女子のリアルな美容事情をさぐるKAWAII白書。第3回目となる今回は、日本女性が大好きな“美白事情”に迫りたいと思います!アンケートにご回答頂いたのは、10代〜70代まで幅広い世代の@cosmeメンバー。シミ・くすみのお悩みを抱え、美白経験もそれなりにある女性たちのリアルな声、その結果は意外にも…!?
美白経験者は8割以上! 美白に関心のある人も含めると98%!
今回の回答者数は全947名。10代が5.0%、20代が22.9%、30代が26.1%、40代が28.9%、50代以上が17.1%。
まず皆さんに聞いたのは「あなたは美白した経験がありますか?」ということ。
年代を問わず、「色白は七難隠す」が合い言葉
上位の回答から推測できるのは、日本女性の中には「色白肌=美しい」という意識が、根づいているらしい、ということです。実際のコメントでも「色白の子はかわいいなと思う」(tさん・24歳)、「お肌が白くてきれいなだけで、かわいさが増す!」(Lilyさん・27歳)という声が目立ちます。
また、「母に肌が白いと七難隠すから、色白がいいよといわれた」(おだむさん・26歳)、「色白は七難隠すと言われているので、とりあえず美白するにこしたことはない」(るんさまさん・31歳)、「色の白いは七難隠すとはよく言ったもので、白いだけで良い感じに見えることに気づいた」(ストレリチアさん・46歳)と、年代に関係なく“色白は七難隠す”という言葉が浸透しているのも新鮮でした。
その一方で、「モテるから」6.2%、「みんな美白しているから」4.03%、「流行っているから」3.05%といった回答は、軒並みヒトケタ台。美白は流行やふんわりした気分でするものではなく、「キレイのために」という積極的な気持ちが伝わってきます。
実際の使用アイテムは化粧水が1位。美容医療経験者も約2割
美白に熱心。でも「効果を実感したことがない」!?
美白の選択基準は“客観的な情報”?もちろん“お値段”も重要
皮膚科のドクターなど専門家への取材や、複数の製品を比較した“客観的な情報”への信頼度が高いようですね。3位の「クチコミ評価が高かったから」25.57%、5位の「プロがオススメしていたから」12.48%など、“誰かが良いといっていたもの”も注目される傾向に。
その一方で、2位の「店頭で見つけて何となく」31.81%や、4位の「広告が気になったから」23.41%という回答も一定数にのぼり、メーカーが発信する店頭プロモーションやCM効果も、あなどれないことが分かります。
と、ここまでは美白経験がある人のお話ですが、逆に「美白コスメを使ったことがない」方に、その理由を聞いてみましょう。美白コスメを使わない理由NO1とは…?
ズバリ、「値段が高いから」32.90%、でした。うーん、確かに効果がありそうな美容液ほど、お値段もそれなりにしますもんね。以下、「理由はないが何となく」の21.82%。「肌に刺激になりそうだから」11.73%と続きます。
少々気になるのが、3位にランクインした「その他の理由」。個別コメントを見てみると、「まだ必要がないと思ったから」(miraiさん・19歳)、「美白はさらっとしたテクスチャーが多く、しっとりしたテクスチャーが好きだから」(きぃずぅなさん・31歳)、「美白より他に気になるところがあるから」(アイス大好きさん・34歳)など、それぞれ、うなずける理由です。少数派ですが、「色黒のほうが好きだから」という方も1.30%いました。
日焼け止め使用者は約94%。防御こそ日本女性の美肌のヒミツ?
最後に、美白を語る際に欠かせないのが“紫外線ダメージ”を防ぐUVケアの存在です。
「日焼け止め(顔用)を使っていますか?」とたずねると、「季節に関係なく1年中使っている」人が56.55%(通年使っている人が過半数越え!)、「紫外線が気になる季節だけ使っている」が33.72%、「海や山、アウトドアなど日焼けしそうなときだけ使っている」が4.12%。合計すると約94%の女性が、何らかの形でUVケアを取り入れていることになります。
いや、ちょっと驚きの数字ですね〜。紫外線ダメージについて、こんなに周知されているとは。確かに美白コスメを一生懸命使っても、次から次へと紫外線を浴びたら台無し。日本女性の美肌のヒミツはここにあるのかもしれません。
母子の世代間で受け継ぐ美意識。美白はコツコツ派が最後に笑う?
UVケアに関するコメントを読んでいて、世代を問わず多かったのが「きちんとケアしなかったのを後悔している」という意見です。「中学生の頃テニス部で、日焼け止めもせずに焼いていた。今となってはシミに悩んでいます」(えりちんさん・25歳)「高校時代日焼けサロンに通っていた。当時の自分を全力で止めたいです」(manaEさん・30歳)など。
特に40代〜50代で目立ったのが「若い頃は美白もUVケアもほとんどせず、今となっては後悔ばかりです。娘にはそうなってほしくないので、UVケアを必死ですすめています」(mencotanさん・44歳)というように、“自分は後悔しているから娘にはきちんとして欲しい”いうコメント。一方10代〜20代では「子供の頃から母親が日焼けに厳しく、日焼け止めをこまめに塗ってもらっていた。おかげでよく白いねと言ってもらえる」(さっぴさん・26歳)というコメントがチラホラ。このあたりは、母子の間で紫外線対策や美白に関する意識が受け継がれているように思います。
また、集計上の数値では「効果を実感できない」という回答が目立ちましたが、個別のコメントを読み込むと「美白を続けていたら肌が白くてキレイって褒められることが増えた」(ゆんちゃんさん・21歳)、「使わなくなると何となく肌の感じが変わり、やっぱり使っていたほうが良いのかと感じたことがある」(まるさん・33歳)など、“続けると分かる”“やめてみると分かる”という意見が、これまた年代を問わず一定数みられます。
実は資生堂の研究で、「過去10年間で、日本女性の平均的な肌トーンが明るくなっている」とうデータがあるそう。短期では効果が分かりにくくても、美白やUVケアをコツコツ続けた結果、長期的には色白肌の女性が増えているのかもしれません(この研究は、秋頃に@cosme NIPPON PROJECT内の別企画でご紹介します!)
日本女性の美白事情、いかがでしたでしょうか? 次回は、日本女性が敬遠しがちと言われる“クリーム”について考えてみたいと思います。お楽しみに。
取材・文/宇野ナミコ
★こちらの記事もCHECK★