キャンメイクの製品には、“小さな心くばり”がいっぱい!この章では、知って驚き&キャンメイクがもっと好きになる、“トリビア”をお届けします♪
まず注目したいのが、パッケージについている“ひと言コピー”です。
「一般的にカラーの説明をする場合、“自然なブラウン”とか“ミントのようなグリーン”とか、色そのものを表現することが多いんですね。キャンメイクはもう一歩踏み込んで、できる限り“仕上がりのイメージ”が分かるコピーをつけています」(山口さん)
たとえば「ホテったように色づく」とか「すっぴん風♡ツヤツヤ」とか、“どんな自分になれるか”がイメージしやすいそう。「ご自身で選んでいただくための工夫ですが、ホントに“ひと言”で表現するため、毎回担当者は頭を悩ませています(笑)」(山口さん)
上のコピーと同じく、自分で選ぶ製品だからこそ、「お客様にできる限り“使い方”や“メイクパターン”などをお伝えしたくて。ケースにめいっぱい情報を詰め込んでいます」(山口さん)
(箱やケースの裏側にはアドバイスがぎっしり!)
右のパーフェクトスタイリストアイズは5色のアレンジ方法、左のラスティングマルチアイベース WPは、開けた時の中面にも使い方の説明が…!「字が小さくて読みにくいんですが…アイラインや眉の下地としても使えますとか、機能を細かく解説しています」(山口さん)。箱やケースをお持ちの方は、ぜひチェックしてみて♪
「アイシャドウに鏡をつけたい、という思いから工夫したのがこの製品です」(山口さん)。しかし、キャンメイクのコスメは中身の色が見えるよう、ケースのフタは“透明”(裏側に鏡がつけられない)であることがお約束のはず?
(透明ケースの一部が横長の鏡に!パーフェクトスタイリストアイズ 全9色780円)
「そこで、鏡の裏面が隠れるようにフタにプリントを施し、鏡を配置したんですね」と、山口さん。ナルホド、よく考えられていますね…!現在はアイシャドウでは3種が鏡つきだそうです。
キャンメイクで最も人気の製品といえば、マシュマロフィニッシュパウダー。2011年の誕生から、なんと累計出荷数1,000万個を突破!「1,000万個突破したこともあり、2017年にはTVCMを流すこともできましたが、発売当時は特別な宣伝をしたわけでもなく、リニューアルもしていない製品なので…。粉体がきめ細かくて、薄づきなのに適度なカバー力がある、この品質が口コミで伝わったのかな?と」(山口さん)
(マシュマロフィニッシュパウダー 全4色940円)
キャンメイクの定番人気アイテム、“パウダーチークス”。2000年に登場したロングセラーですが、密かに“見た目”が進化しているのをご存じでしょうか?
(歴代のパウダーチークス 2018年現在、全10色550円)
「1は初代のシンプルな形。2は2006年にキルティングの型押しを加えた2代目です。3は2012年にケースにカットを加えブラシの毛量をUPさせ、4が2016年の現行品。型押しがお花の形に進化しています」(山口さん)
見た目がかわいく進化しつつ、18年間“お値段はそのまま”。メイクを楽しんで欲しいという、キャンメイクの心意気が伝わります!
上記以外にも、付属ブラシが白いチークは、“使用中に毛先がピンクに染まってカワイイから”とか、アイシャドウの付属ブラシのスペースに凸をつけたのは、“ちょんと押して取り出しやすいため”とか。キャンメイクのきめ細かな心くばりには、本当に感動します。
「常にお客様の視点で、どういうものが使いやすいのかを考えています」と、山口さん。
「新製品の登場サイクルが早く、手軽に手に取りやすいプライスが、キャンメイクの魅力。だからこそ、自分なりのメイクや楽しみ方を見つけて頂けたらと。キャンメイクはメイクを通して、皆さんのハッピーのお手伝いができたらと願っています」(山口さん)
【山口 裕紀(やまぐち ゆき)】
キャンメイク部 PRチーフ。販促企画を担当した後、商品企画でメイクアイテムの企画を手がける。新製品を世に送り出してきた経験をもとに、2017年よりPRに就任。製品の魅力を広く伝えるべく活動中。
【瀬川 義則(せがわ よしのり)】
井田ラボラトリーズ 常務取締役 キャンメイク部部長。長年営業を担当し、特に容器に関して専門的な知識を持つ。1997年よりキャンメイクのブランドを統括し、国内外の営業活動、商品企画、海外展開を指揮している。
【星 晴華(ほし はるか)】
キャンメイク部 商品企画チーフ。入社以来、商品企画を担当。主にベースメイクやリップメイクを中心に、数々のベストセラー商品を生み出す“キャンメイクのヒットメーカー”。現在は企画のかたわら、商品企画を統括。
【安西 香織(あんざい かおり)】
キャンメイク部 海外ブランディング担当次長。化粧雑貨の輸入品企画を担当し、2001年キャンメイクの海外展開強化にともない輸出担当に就任。現在13の国と地域に日本のKAWAII文化を届けるべく、各国を飛び回っている。
撮影/斎藤大地
取材・文/宇野ナミコ