Chapter.1 世界初、シワ発生メカニズムの発見![@cosme NIPPON PROJECT]

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Chapter.1 世界初、シワ発生メカニズムの発見![@cosme NIPPON PROJECT]
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日本初、シワを改善する医薬部外品として誕生した、「リンクルショット メディカル セラム」。美容業界に旋風を巻き起こした美容液には、さまざまな人間ドラマが秘められていました。Japanese Beauty第9回は、その舞台裏に密着します!

世界初となるシワ発生メカニズムの解明、そしてリンクルショットの主成分であるニールワンの発見――。足かけ7年にも及ぶ道のりは、苦難の連続でした。

2003年冬、深夜のポーラ研究所には、ひとり黙々と論文を読む若き研究者の姿がありました。彼の名は竹内啓貴。リンクルショット誕生に情熱を注ぎ、尽力した人物です。

「始まりは2002年の“社内改革プロジェクト”でした。ポーラ全社をあげて“世の中にとって価値のあるものは何か”を検討する取り組みです。研究部門では“本当に効果実感のある製品を作る”そして、どうせやるなら“今までどこにもなかった、医薬部外品の承認を得たシワ美容液への挑戦”という目標が掲げられました」(竹内さん)

竹内さんは入社したての26歳。新プロジェクトのために、まず始めたのは“シワの原因を解明すること”でした。

「当時はシワの仕組み自体が、よく分かっていなかったんです。コラーゲンの減少とか、表情の動きが関係するといわれても、“その原因となる現象は何か”となると、よく分かっていなかった」と、竹内さん。ヒントを得るために、論文を片っ端から調べていきます。

(フロンティア リサーチ センター 研究リーダーの竹内啓貴さん)

「今のようにデータベース化されているわけではなく、4〜5人の研究員でひとつひとつ因子を検証する、本当に地道な作業でしたね。この作業に費やした3年間が“最初の暗黒時代”といえるかもしれません」(竹内さん)

検証を重ねるうちに、どうやらシワの発生には“好中球”が関与していることが分かってきます。

「好中球は免疫細胞のひとつです。シワの周囲では微弱な炎症が発生しており、ここに好中球が集まっているらしいぞ、と」(竹内さん)。

好中球は細菌などと戦う武器として“好中球エラスターゼ”を放出します。この好中球エラスターゼは、炎症だけでなくコラーゲンやエラスチン線維にもダメージを与えてしまうのです。

(左:好中球が放出する好中球エラスターゼ。右:シワ周辺では好中球エラスターゼがコラーゲンやエラスチン線維にダメージを与える)

とはいえ、当時はシワと好中球の関係など、誰も注目していなかった時代。当然、肌内部を観察したデータなど存在しません。そこで事実を確認するために、竹内さんは山形大学医学部への派遣を命じられます。「東京と山形を行き来する生活が2年ほど続きました」と竹内さん。

「大学の先生はご自身の授業や研究もありますから、この研究につきっきりとはいきません。僕も専門外の機器の使い方や観察用サンプル作りを、1から覚えなくてはいけなかった。毎日必死でした」(竹内さん)

研究所に経過を報告するたびに、「好中球が撮影できるまで、戻ってくるな」という、冗談とも本気ともつかない言葉をかけられた竹内さん。「山形ではホテル生活でしたから、食事もひとりでとることが多くて。孤立しますよね。精神的にもキツい“第2の暗黒時代”でした」(竹内さん)

2年間に渡る苦労の末、ようやく竹内さんはシワがある皮膚に好中球が存在している電子顕微鏡写真撮影に成功します。

(左:健常な皮膚。右:光が当たっているシワ部位の皮膚には、みどりに染色した好中球エラスターゼが集まっている)

「これまで予想していたことが、“確信“に変わったわけです」と、竹内さん。研究所では、同時進行で“好中球エラスターゼ”に働きかける成分の探索を行っていました。

検証の対象となったのは、なんと5,400もの膨大な素材でした…!
「医薬品、植物エキス、微生物の代謝物など、あらゆる成分を検証していきました。効果はもちろん“化粧品として使えるか否か”も重要な課題です」(竹内さん)

安全性は問題ないか、特許を侵害しないかなど、チェック項目は多岐に渡ったそう。「本当に気の遠くなるような作業でした」(竹内さん)

この途方もない探索から、シワ改善成分として見出されたのが“ニールワン”です。
「4つのアミノ酸誘導体を合成した成分です。好中球エラスターゼがカギ穴だとすると、ニールワンはピッタリ合うカギのようなもの。好中球エラスターゼに結合し、活性を阻害します」(竹内さん)

好中球エラスターゼの活性を防ぐ=“シワの発生を未然に予防する”ということ。じゃあ“すでにあるシワ”は、どうなるんでしょう?(みんな今あるシワを何とかしたいはず…!)

「そもそも体内にあるコラーゲンやエラスチン線維は、常に合成と分解を繰り返しているんです。合成より分解のスピードが上回るとシワが発生しますが、合成のほうが上回れば、シワが改善すると考えられます」(竹内さん)

うーん、なるほど…。このニールワンの効果に関して、ポーラは実験と検証を重ね、データを蓄積していきます。

画期的な成分の発見により、いよいよシワ対策化粧品の誕生か!?と思いきや、研究チームの前に予想外の壁が立ちはだかりました。詳しくは次の章へ!

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