肌ラボ / 極潤ヒアルロン液(旧) 口コミ

何一つ肌悩みなどなかった中学生の頃に初めて使った化粧水。全く必要性は感じてなかったが、友達の「これめっちゃモチモチになるねん！」という声を聞いて気になり始めた。聞けば友人は皆化粧水を使っている。当時読んでいた雑誌セブンティーンでもスキンケアの特集をしている。スキンケアをしていないのは自分だけだった。肌がモチとはどういうことか。大人になりたかった少女は部活帰りに田舎のジャスコの薬局でお小遣いを叩いて買った。人生初の化粧水だった。

ドキドキしながら部屋で肌に塗ってみた。友人の言う通り、めちゃくちゃモチモチして手に肌が吸い付いた。驚嘆した。なんだこれは。それからは、手が頬に張り付き、頬が手に張り付く感触を楽しむのが私の日課となった。無論、肌悩みなどないので、ただのお遊びである。

高校生、17歳の頃に思春期ニキビができ始めた。ニキビ跡が残ることもあった。ニキビ跡が気になり、極潤ヒアルロン酸に加えて、白潤アルブチンも使い始めた。ニキビがなくなることはなかったが、ニキビ跡はすぐ消えた。しかしこれは化粧水のお陰ではなく、若さによるものである。いまの自分から見れば引くほど代謝がよかった。10代最強。

時は流れ、新卒から社会人3年目くらいまではほぼ寝ずに働いた。いつの間にか極潤ヒアルロン酸のことは忘れ去っていた。ストレスと不眠と荒れた食生活で、あれ程綺麗だった肌は壊滅状態。同世代の友人と比べて明らかに汚い。老けている。頬の毛穴は開き、思春期のときには出来なかった場所に定期的にできるニキビ、それによる後遺症のニキビ跡が色素沈着もクレーターも。顔は全体的にたるみ、ほうれい線が目立つ。笑うと凄い目ジワ。

手遅れ状態になってから、あらゆる化粧水、美容液、ファンデーション、買い漁った。どれも目立った効果はなし。悩んだ。そんなあるとき、私は思い出した。中学生時代の綺麗な肌。あの頃使っていた極潤ヒアルロン酸を使えば、昔の綺麗な肌に戻れるのではないか。極潤ヒアルロン酸を使っていなかったから、こんなに肌荒れしてしまったのではないか。神からの啓示だと思った。夜中に24時間営業のドラッグストアに走った。東京に夜はない。

久しぶりの極潤ヒアルロン酸。懐かしかった。反抗期におばあちゃんを蔑ろにしてしまったときの後悔にも似た感情。はやる気持ちを抑え、風呂上がりに塗った。あの頃のモチモチを思い描いて。

しかし、私に待ち受けていたのは余りにも辛い現実。モチがない。全然モチモチしない。手に頬が吸いつかない。しつこく叩き込めば多少ペタペタするが、モチはない。戸惑った。間違えてライトタイプを買ってしまったのか？いや、これはライトタイプではない。そもそも、ライトタイプ・オーソドックスタイプ問わずモチモチは再現されていたはずだ。そうだ、私が忘れていた間に商品が変わってしまったのだと思った。今思えば愚の骨頂、どこまでもおめでたい頭である。変わってしまったのは極潤ヒアルロン酸ではない、私の方だった。10年余りで私の肌は大いに老化してしまっていた。極潤ヒアルロン酸を吸収する力が残っていなかったのである。ショックだった。

私はネットに救いを求めた。辿り着いたのは外国人がお気に入りの日本コスメを紹介するまとめサイト。アメリカ人や台湾人が言っていた。昔ほどモチモチしないと。自分が老化したのだと。私と同じことを感じている人が世界にいる。仲間がいると分かったことで精神的に救われたとともに、改めて現実を受け入れざるを得なくなった。

さらにそれから3年経過。再起不能かと思われた肌は、奇跡の復活を遂げつつある。これも私の弛まぬ努力と散財の賜物である。荒れまくった肌が改善したのはまた別の話なので割愛するが、改善した今も極潤ヒアルロン酸は使い続けている。極潤ヒアルロン酸自体が単独で強力な効果を発揮することはない。しかし、あらゆる化粧水や美容液の裏側でひっそりとサポートしてくれるのが極潤ヒアルロン酸だと思っている。何度も蔑ろにしてきたが、その度に極潤ヒアルロン酸の元に戻ってしまう自分がいる。

いま、極潤ヒアルロン酸には仲間ができた。セラミドとピュアビタミンCである。セラミドは保湿に、ピュアビタミンCはニキビ跡や毛穴に絶大な効果を発揮してくれる。極潤ヒアルロン酸は何に効いているのかというと、これと断言できるものは見当たらない。でもないと駄目なのだ。セラミドとピュアビタミンが絶大な効果を発揮できるのも、極潤ヒアルロン酸の陰ながらの協力のお陰ではないかと思う。極潤ヒアルロン酸がいなくなると、すぐに困るわけではない。しかし、ふと気付くとやっぱり極潤ヒアルロン酸がいないと困るのだ。無くてもいい気がしてきてしまうが、なくてはならない存在、それが極潤ヒアルロン酸。

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