ゲラン / アクア アレゴリア フローラ チェリージア(旧) 口コミ

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クチコミ29件中 18件目を表示

ゆかり.*。゜+:*さん
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3購入品

2020/1/26 05:55:14

調香師:ティエリー・ワッサー
香調:フローラル シトラス
トップノート:ベルガモット、ウォーターメロン
ハートノート:チェリーブロッサム、ナシ、ローズ
ベースノート:ホワイトムスク、ヴァイオレット、ウッディノート
発表:2019年

昨年2月に発売されたこちらは、ゲラン5代目調香師ティエリー・ワッサーが、京都の桜にインスパイアを受けて製作した香り。
例年のアクア アレゴリア新作発表時期とはズレた発売は、日本の桜の季節を意識してのことだったのでしょうか。

ここ数年のワッサー氏作品は、そのシリーズ名に因んでか、川や湖など水辺をイメージしているようです。
こちらは満開の桜の下で楽しむ、甘酸っぱい桜のカクテルとのこと。

最初はちょっとプラムのような酸味が、シュワッと弾けるように香ります。
続いて、すいかと梨のみずみずしいフルーティさを、ローズが大人っぽく引き立て始めます。
マテリアルには“ナシ”と記載されていますが、洋梨のとろける甘さではなく、豊水などの和梨のみずみずしい爽やかな甘さに感じます。
時間経過とともに、ゆっくりと徐々にムスクとバイオレットのパウダリーさが加わり、ふわっと優しい透明感に。
最後は桜がそっと花びらをこぼすように、ひそやかに消えていきます。

『水の寓話』を意味するアクア アレゴリア。
そのためか調香師のワッサー氏は、近年このシリーズは川や湖などの水辺のイメージで製作しているようです。
こちらも例に漏れず、京都の川辺の桜(鴨川でしょうか)をイメージしているとかで、ミドルノートに移る辺りにアクアティックなニュアンスもあり。

実は個人的にはこのアクアティックさが正直苦手で、酔ってしまいがちです。
アクアニュアンスとすいかの瓜系の青さとが合わさって、トップからミドルに移行する頃が特にどうにも辛い。
どうにか酔わずに使用可能な気温・湿度を私なりに探ってはみましたが、このアクアティックさは妙に天候に左右されづらく、根強く一定的に立ち上がります。
もはや私にとっては、眺めながらカクテルを嗜む穏やかな春の鴨川ではなく、台風一過の氾濫せんばかりに水量の増えた鴨川としか思えないほどのしぶとさです。

ミドル後半〜ラストにかけての、軽やかに肌から離れてふっと消えるフローラルパウダリーには、清潔感や詫び錆びさえ感じさせられます。
ただ、そこに辿り着くまでに荒れ狂った鴨川を泳いで渡らなければいけないような気分です。
トップの小悪魔的甘酸っぱさと、ラストの旧き良き日本の大和撫子的たおやかさのコントラストを、なぜ荒れた川に繋がせようとするのか、不思議でなりません。

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