ドルチェ＆ガッバーナ ビューティ / ベルベット テンダー ウード オードパルファム 口コミ

人種差別、アジア人ヘイトの意識を持ち、それを正さない企業に、本来ならばこんな点数を付けたくはないが、この香りは本当に素晴らしくて、今まで嗅いだどの香水よりも美しくストーリー性を感じる為、最高評価を付けざるを得ない。

願わくば本製品に携わった人々の多くが、くだらない差別意識なんかに囚われない人であって欲しいなと思う。こんな芸術品を世界に生み出せるのだから。

ベルベットコレクションの中にはデザートウードというもう一つのウード系があるが、そちらよりは女性的というか、割と付けやすい香りをしているかなと思う。デザートウードの方はデザートという言葉が表す通り、大地、特に砂漠を強く感じることができる。一方でテンダーウードと呼ばれるこちらは、どちらかと言うと花（ダマスクローズ）が利いている。

香水を主にレビューする方々の、まるでワインソムリエかなんかみたいな叙情的クチコミは、この分野に疎い私には到底書けない。したがって私が本製品の素晴らしさを拙い知識で形容するのを眺めるより、まずは公式ホームページの書きぶりから想像を深める方が賢明だと思う。

私が饒舌に語る事が出来るのは、何より事実である。「香水なんかどれもくせえし頭痛くなるし香害にしかならねえだろ。金かけるような代物じゃない」と、香水をひとつも持っていなかった人間が、これを嗅いで衝撃を受け、1度は値段で到底ムリと諦めたのに、どうしても諦めきれず数時間もしない内にカウンターへ戻ってしまって、大金をはたいて購入したという事実だ。ヘイトの一件もあったし、呪術オタクに媚びようとした姑息さも本当に腹立たしかったし、本当ならこんなブランドに金を落としたくない。でも、こればかりは、その価値を認めざるを得なかった。

さらには、このブランドのコスメ・香水部門が日本から撤退することで本製品が買えなくなることを恐れ、1ヶ月するかしないかのうちに、ストックとして2本目まで入手したということも、どれだけ私が本製品を気に入ったかを物語っているだろう。

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