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クチコミ
美味しそう。ただひたすら美味しそう。最初から最後まで。絶対食べられないのは分かっている。そのジレンマで悶絶死しそう。
トップはブワッと広がる高級チョコレートと仄かなオレンジ。昔憧れたお菓子を思わせるスタート。子供の頃欲しくてたまらなかったお菓子の香りだけが出現した。
田舎育ちの私にはおやつといえばふかし芋だった。または海苔で巻かれた煎餅。それはそれで美味しくて好きだったけれど、ある日デパートに連れてもらって行った時に見てしまった。
お菓子売り場に積み上げられたアルファベットとやらが書いてあるお洒落なパッケージ。艶々のチョコレートでくるまれた軽いビスケットとオレンジピュレの入ったゼリー。その切り口から覗くトローリと滴るか滴らないかの絶妙な硬さの橙色の透明な濃い蜜。小学校低学年のガキンチョの心は一瞬で虜になった。
高校生になってパートタイムで働くようになり、自分の自由になるお金ができたある日、またそのお菓子に再会してしまった。早速買った。ドキドキしながらパッケージを開ける。
光沢のあるセミダークチョコレートでコーティングされた丸い円盤。真ん中がプックリ盛り上がっている。やっと手に入れたぞ。ニヤニヤするのが止まらない。誰にもあげない。全部独り占めするんだもん。
パクッ。
サクサクしたバニラ風味の軽いクッキー。歯が当たるとすぐにホロホロ崩れる。クッキーとスポンジケーキの間の歯触り。それを追いかけるように柔らかいゼリー状のオレンジフィリングのフルーティな爽やかさが口いっぱいに広がる。同時にオレンジの皮の芳しい香りが鼻に抜ける。チョコレートグリーディはまさにそんな始まりだ。
チョコレートはセミスイート。ミルクとダークのちょうど真ん中辺り。コーヒーの香りも入っているとかで、ずっしりした重みと深みがある。ただし隠し味的に使われているので、クレジットを見ない限りは感じられない。ブラウニーなどのチョコレートの濃厚さを味わうお菓子を作る時にインスタントコーヒーを僅かなお湯でといて入れることがある。まあ、そんな感じ。
オレンジのフルーティさが消えゆくころに、いい意味での乳臭さが強くなってくる。母乳をたっぷりと飲んで満足げにすやすやとよく眠っている赤ちゃんみたいな匂い。ふっくらプニプニのほっぺ感マックス。
やがてその乳臭い匂いが落ち着き、練乳とキャラメルの中間の匂いに変化。ドルチェレチェという激甘のキャラメルクリームが中南米で愛されているが、それによく似ている。作り方は時間はかかるが簡単。お湯の中で開缶しないコンデンスミルクをキツネ色になるまで何時間も延々と煮るだけ。これがクセになる美味しさで、パンやビスケットに塗ったり、アイスクリームに添えたりする。
チョコレートの香りは強弱こそあれ最初から最後まで続く。それもありきたりのグルマンの激甘ではなく、甘さを抑えた大人っぽい感じ。次第に匂いが薄くはなるが5-6時間経ってもまだまだ消えない。前述のドルチェレチェのバックでしっかりと存在感を放っている。
それがやがて温かいミルクココアの香りに変化。肌寒い日が増えてきたこの頃、飲みたいと思うことが多々ある。自分用には買わないが差し入れなどでもらうと嬉しい、甘さ控えめの高級ミルクココアの匂いがたまらない。
きゃーっ、もうやめてえー。おやつテロなんて。垂れたヨダレで溺れ死ぬ。
ああ、もうダメだ。煩悩に負けた。我慢できずにココアミックスの封を開けてお湯を注ぐ。飲める温度まで冷めるのを待つあいだ手首につけたチョコレートグリーディをまた嗅いでみる。
今度はバターたっぷりのふわふわしっとりチョコレートカップケーキに変身した。上には手作りのバタークリームがたっぷり。ほんの少しだけ洋酒が入っているようだ。この辺はバニラとトンカビーンの組み合わせの成せる技らしい。このケーキの香りは次第に薄くなり、最終的には鼻をくっつけてやっとわかるほどのバニラでフェードアウト。拡散性が高いとは思わないが朝つけて夜まで余裕で香っている。このまま寝たら絶対お菓子の国の夢を見る。
朝から夜までのノンストップのおやつ攻撃を受ける覚悟のある人はつけてみて。チョコレート沼へようこそ。
シングルノート: カカオ、ビターオレンジ、ドライフルーツ、バニラ、コーヒー、トンカビーン
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