ディオール / サンク クルール(旧) 口コミ

先行発売にて購入、取り急ぎインプレッションと画像のみ。

＜色について＞
■224　スイミングプール
パールマット質感、超シアーなつきが特徴。
ディオールの春コレのガーデンクラッチ、サンクイリデッセントのアイシーライツよりもっともっと輝きも色も弱く、ほとんどニュアンス程度。
一番近いのが、春クラッチの一番明るい色。ほぼ全色があの程度の発色力で、さらにパール感は弱い、パールの色味による彩度添え効果もない、というものです。
一言でくくるなら「ヌーディパステル」というパレットです。

シアーなパールシャドーにも色々ありますが
×みずみずしい/よく光る/ツヤのある
○砂のような/硬質な/輝きを抑えた
この224はフォギーに輝く傾向があり、ビーチグラスとか、砂を連想する質感です。
シフォンを一枚かけたような質感であり色の乗り具合といえるかもしれません。

画像で色が出しにくく、各色トップの部分はポーラドルフのリキッドで水あり使用。
水ありだと若干ツヤ感が出てきます。

画像右→左（パレット右上から時計回り→中心）
ライトブルー…明るいブルーグレー
グレー…ややピンク含みの明るいグレー
グリーン…黄みの少ないミントグリーン
ピンク…クールピーチ
ブルー…青と緑のちょうど中間程度のブルーグリーン

ブルーやグリーンに関しては、春コレでもさんざん各社から出たので、わざわざこれを選ぶ必要はないと思います。
強いて言うなら、ガツンと色の出るグリーンやブルーが苦手な方向け。

このパレットの隠れた主役はグレーとピンクの部分だと思います。
グレーは肌感のあるピンクグレー、つまり黄みのないグレージュと言える色。
ピンクには黄みがありますが、腫れぼったくなりづらい明るいクールピーチ。

黄みのしつこくない冷たいヌードカラーという雰囲気で、この2色をメインにしたメイクがおすすめです。
いわゆる青みのピンク＋グレーでは出せないヌーディな雰囲気があり、この手のヌードカラーにありがちな暑苦しい印象もありません。
グリーン系は「淡くて使いやすいよね」というだけで特筆に価する色ではないと思うので、グレー＆ピンクと色や輝きの調子が合っていることだけがメリット。
ブルー〜グリーンの中から合うものをどれかひとつ添える、無くてもOK、という使い方がこなしやすいと思います。

＜224のテーマ概観＞
×明るい/元気な/若々しい/ブライトな/クリアな/みずみずしい
○少し憂いのある/落ち着いた/大人っぽい/澄ました/ホワイティな/硬質な

元気なお嬢さんたちが水着で飛び込む明るいビーチというより、背伸びしたお嬢さんがワンピースとサンダルで澄まして歩いているビーチというイメージ。
サンク224を核にしたメイクは夏コレのブライト〜ポップな表現が苦手な方には向きますが、「春と何が違うのか」という気もします。

また、暗く沈む色というのがひとつも存在しないので、黒っぽい濁りはありませんが、白っぽいもやつきは出る可能性があります。
サンク224スイミングプールに関しては、確実に白っぽく曖昧で、もやつきやすい色。

そのもやつき感を緩和するのが同時発売のアイグロス。
単純な色ではないのですが、キラキラした輝きを添え、発色を高められるので、憂いのあるニュアンスを残したまま「すっきり感」を得やすいと思います。

「ミルキーカラーはすごく苦手、他の人がいけるものでも白濁りしやすい！」という方には224単体の使用はとても危険。
キラキラ感が無くフォギーなパールマットなので、余計にもやつきやすいと思います。
アイグロス併用だと緩和されるとはいえ、白濁りに対してシビアな方には全くおすすめできません。

構成がシュウのトナカイパレットと似ているので「あれにパール感を足した感じなのでは」と期待している方には、シュウトナカイほどのクリア感や発色力がない点にご注意。
全体がごく淡くですがグレージュっぽさを持っているので、すかっと抜ける色ではありません。

全体がグレージュっぽく、発色は薄く、さらにパール感もあいまい……ということで
「これはこういう表現なのではなく、品質として意図した色や質感を出し切れていないのではないか」という疑念がよぎりますが、フィット感だけは高いです。
薄くひたーっとつく、という点に関してはシアーシャドーの中でも優秀な部類。
均一な皮膜感が出てムラになりづらく、粉っぽさが出にくいのですね。

ディオールのシャドーをいくつか買ってみて、発色に関しては「こういう意図なのか、品質の問題なのか」という疑問を抱きつつ、もう少し見守りたいと思います。

使用した商品

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