シャネル / レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル ミシア オードゥ パルファム（ヴァポリザター） 口コミ

18あるレゼクスクルジフのフレグランスの中でも５本の指に入る好きな香水です。
甘さと爽やかさ、女性らしさに少し男性的な雰囲気がプラスされた魅力的な香り。
ローズとヴァイオレットが主体のフローラルノートですが、あまりフローラル感はありません。
ナチュラルというより、やや人工的で都会的。
アルデハイドが効いていて、軽やかさの中に濃厚さが含まれ、すべてにおいて、二面性を感じさせる、なかなか他には見つからない香調です。
ずしっと重いシャネル独特の香り方はしませんが、意外にロングラスティング。
私はポール・モランという元外交官がシャネルとの交流の中で取ったメモを元に書き起こしたシャネルの自伝的書物を愛読していますが、そこに登場するミシア・セールという女性は、シャネル顔負けの個性的でカリスマのある女性。
美しくタフで、周囲を振り回し、かなり身勝手。
情の濃さ、感情の激しさ、すべてがシャネルと良い勝負。
その彼女の名を冠した香水なら、さぞや強い香りかと思いきや、全くそうではなく、つかみどころのない儚い空気感を運んでくれます。
毎日つけたいというより、時折、気持ちを切り替えたいときに使っています。

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