
初心者でもわかる、シェーディングの基本の入れ方を、メイクレッスン専門店「MAMEW(マミュ)」のメイク講師に教えていただきました。入れた方がいい場合と入れない方がいい場合についても解説します。

教えてくれたのは

経験豊富な講師を独り占めしてメイクスキルを学べる、老舗のメイクレッスン専門店。お顔の分析手法の一つとして、2007年より独自開発の「骨筋診断」とともにパーソナルカラー診断を取り入れている。メイクのプロが診断するので、似合う色やアイテムがわかるだけでなく、実際のメイクで実感できる垢抜け体験が魅力。東京・原宿にある@cosmeの旗艦店「@cosme TOKYO」1階のほか、新宿と銀座に店舗を展開。
シェーディングの役割とは?
シェーディングって必要?
シェーディングの基本の効果
①低く見せる
②狭く見せる
シェーディングのコツは、全体バランスで考えること
部分的な悩みにフォーカスしすぎると、顔全体のバランスを崩してしまいます。
シェーディングには、顔の余白を調整したり、パーツの位置による重心の見え方を変えるなど、顔全体の印象を変えて見せる効果があります。そこで大切なのは、顔全体のバランスを見て、必要な箇所を見極めることです。顔の輪郭を削りながら、理想の形に近づけていくイメージで使いましょう。
イメージとしては、前髪の有無や髪型によって顔全体の印象が変わるのと似たような効果と考えることができます。
シェーディングでバランスが悪くなる例
「求心的な顔立ちで、外側の余白が気になる」
→ もともと卵型の顔の場合、外側の余白を削ることでより面長な印象になることも
「エラが気になる」
→ もともと下重心・広めのおでこ(子どもバランス)の場合、エラを削ると、おでこがより強調されてバランスが悪くなることも
「鼻を高く見せたい」
→ もともと求心的な顔立ちの場合、目と目の距離がより狭く見えることで、きつい印象に見えることも
全体のバランスから見ると本来必要のない箇所にシェーディングを入れることで、長所を消してしまうのはもったいないことです。
こうしたバランスのズレを防ぐために、局地的に削ったり高く見せたりすることを目的とせず、最終的に顔全体でどう見えるかを意識することが重要です。
シェーディングを自然に見せるためのコツ
濃く入れすぎない
骨格に合わせて入れる
骨格を考慮せず、本来影ができない箇所にシェーディングを入れてしまうと、不自然な印象になりやすいので注意しましょう。
角度によって見え方が変わることを考える
シェーディングはあくまで一定の角度から見た影の演出です。正面から見たときにきれいでも、別の角度では不自然に見えることも。客観的に見るために、写真を撮って確認するのもおすすめです。
シェーディングの入れ方を写真で解説

今回使ったアイテム
フェイスパウダー用など大きめのブラシを使うと自然に仕上がります。

ブラシの表面だけではなく、中まで粉を含ませるようなイメージでとります。

ティッシュの上などでブラシにしっかりとなじませます。そうすることで、ムラになりにくくふんわりと色をのせられます。
フェイスライン

基本の考え方として、卵型からはみ出るところを削っていくようなイメージで入れます。
耳の横から頬、あご先まで「3」の形を描くように、骨格に沿って入れることで自然な影をつくります。

ただし、これはあくまで基本の入れ方です。元の顔が細長い形の場合、3を描くように入れると余計に細長い印象になります。
生え際

額の広さが気になる場合は生え際にも入れます。
顔に左右差がある場合は、卵型を目指して左右で必要な箇所にだけ入れます。
かわいらしい印象を活かしたい場合は、入れなくてOKな場合もあります。自分の顔の特徴を理解することが大切です。

取材協力:パーソナルメイクアップサロン MAMEW(マミュ)
(アットコスメ編集部)