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この香りはもはや私のアイデンティティーとも言えます。
これほど自分の人間性、志向を端的に表しているものは香水に限らず他にありません。
数少ない運命的な香りに出会ったと思います。
ベルリンの少女は、ローズと言っても瑞々しさはまるでありません。
同じルタンスのサマジェステラローズのような生命力は感じません。
しんとした一輪のバラが思い浮かびます。
よく言う香りの調和とか、ハーモニーとかいったものには無縁で、香っている時はいたってシンプルに孤高に香ります。
しかしこの香水は不思議で、日によって、時間によって、イメージがかなり違います。
ある時はベリーの甘さが可愛らしく香ります。これは「少女」らしい部分。
またある時は年配の、でもすごくきちんとしたご婦人のような乾いたバラの香り。
かと思うと、ときどきびっくりするくらいピリッとしたペッパーが香って男性的になります。
全くバラバラのイメージなのですが、なぜかちゃんと一人の人物の香りとしてまとまるのです。
なんでなのかうまく説明できないけれど、不思議な香水です。
この香りに出会って一年以上ほぼこれをメインに使っていますが、未だにつけた瞬間やふと香る瞬間にドキン!とします。
ときどき気分を変えて他の香水を使ってみたりするのですが、やはり私が私らしくあるのはこの香りの時だけだと思います。
一日中香りが自分から浮いて離れていくことなく、しっかりと自分に結びついてくれています。
周囲に気を遣って思ってもいないことを言ってみたり、周りが期待するであろう自分を演じてみたり、自分自身を擦り減らして社会の中にいる時、この香りが自分の核を守って支えてくれるような気がします。
同じルタンスのフローラル系でも、ダチュラやアラニュイなどは全く似合わないと自他共に認めているのですが、ベルリンの少女は私自身をよく知る家族やごく近しい人に、あなたらしい香りと言ってもらえて、好きと似合うが一致する喜びを感じられました。
ルタンスの香水は、カジュアルな格好は似合わずきちんとした格好で身につけたいものが多いのですが、これに限ってはノーメイクでも、なんなら裸でもいいくらいです。
そのくらい服やメイクの問題ではなく人物そのものに寄り添う香りです。
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