ゲラン / シャリマー オーデパルファン 口コミ

最初に、自分の基本スペックですが、体温やや高め、やや脂性肌でしっとりめの肌、なのに比較的汗をかきにくい体質です。
以上の肌質からか、甘めグルマン系は、やたらと甘さが突出しやすいです。
そして、さわやか系は、あっという間に飛んでしまう。

ここ数年は、冬はシャリマーな気分で、夜に家でがっつりつけて満喫しているので、印象をやっと捉えられた気がするので書きこみます。

これは、自分の肌で経過する感じは、超ざっくり言うと、
最初にオレンジ、次にインドのハーレム、最後に優しいバニラでした。

トップは１０分ほどかな、何か蜂蜜っぽい液に漬けてあったオレンジの皮を剝いた感じが続いて、その後じわじわと香りが肌の上で変わります。
このミドルは、ターバンを巻いた高級そうな白い服を着てひげを生やした定番イメージのインド人が集団で来る感じ。
すごく具体的ですが、私はインドに旅行に行ったことはないし、インドの人からもこういう香りが漂ってきたことはないのですが、すごく印象はザ・インド!です。
それが１時間ほど続いて、ラストは優し気な感じのちょっとパウダリーなバニラで終わります。
なんかわかりにくい表現になってしまい、すみません。

香水好きの友達たちが、シャリマーは軒並み高評価だった理由が今ならわかる気がします。
これがゲランだったのね、と。
ゲランの香水の中では、割と後になってからシャリマーに手を出したので、ゲランの神髄のようなものをはっきり感じたのは、これが初めてかもしれない。
ほかのゲランの香水もいくつか使用していますが、これは別格な感じです、私の中では。
すごく昔に作られた作品なのに、今でも素敵と思える輝きというかこれぞ香水の醍醐味ってやつを感じられるのが素晴らしいなぁと。


いままで使った香水の中でも、シャリマーはトップ・ミドル・ラストがすごく分かり易く肌の上で展開するので、肌につけるたびに新鮮さがあります。手品みたい。
最近の香水の構成って、トップは感じられても、ミドルがぼんやりしてるなぁと感じるものが多い気がするので余計に。

特に、個人的にはラストのバニラが最高です。なんていうか、優しい。
同じラストがバニラ系統のランスタンやモンゲランと比べると、なんていうかバニラなんだけど、ソフトタッチでふんわりしたバニラが残ります。私の肌の場合は。

トップの柑橘のパンチが結構強くて(第一関門)、さらにそれに被せるようにインドっぽさ(第二関門)がくるので、最後の落差がいい。とても好みです。
ただ、ミドルのインドっぽさ(抹香臭いのとも違う、インドっぽいとしか表現しようがない)が独特なので、好みが分かれるかも?
私は、オピウムやココみたいな抹香臭いと言われがちなタイプも好きなので、むしろこのインドっぽい感じが、タージマハルの雰囲気が感じられて、素敵と思っています。
たぶん、この系統が苦手な人もいるだろうから、TPO的には私は完全にプライベート用ですが。

抹香臭いのを期待すると、ちょっと違う気がするかもしれないし、バニラを期待している場合、そこにたどり着くまで紆余曲折あるので、みんなにオススメって感じではないけれど、トップミドルラストと変化がはっきり欲しい方や、重めの香水が好みの方にはとてもお勧めします。

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