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クチコミ
寒くなってくると どっぷりと浸りたくなるヘビー級濃厚フローラルと終始、官能的な甘い重厚さ。
2006年に誕生したトムフォードの記念すべき第1作目。
1999年に黒い蘭の栽培に成功したカリフォルニアの農園を丸ごと買い取ったミスターラグジュアリー。
すぐさまジボダン社のローマン・カイザー博士に連絡してこの黒い蘭の香りを香料として使用できるよう依頼したそうな。
どっぷり官能的、濃厚、濃密な香り。
甘くてフローラルで不思議な「黒さ」を感じる香り。
ヘビーなフローラルを担当しているのはフレンチ・ジャスミン、イランイラン、ガーデニア、ロータス そして主役のブラックオーキッド。
フローラルを引き立てるように数々のシトラスも。ベルガモット、アマルフィレモン、マンダリンオレンジ。
ラストを飾るのは滑らかでクリーミーで溺れそうになるくらい甘いバニラ、サンダルウッド、チョコレート。
トップで一瞬、顔を出すブラックトリュフ。
魅惑的な花束やシトラス。
スパイスやバニラ、チョコレートで最初から最後までとにかく官能的な甘さ。
寒い時期や甘く濃い香りを欲している時にはピッタリだと思います。
暑い時期やサッパリしたい気分の時に香るとゲンナリすると思います。
夜、お風呂上がりに寝香水として使って 朝まで香りが残ります。
この残っているラストの香りが甘くて好きです…
無性に香りたくなる、脳に記憶される香り。
マイケル・ジャクソンが愛用していた香水としても有名ですが、男の人からこの香りがしたらと想像すると… 妖艶。
うちの夫君がつけていたら。と想像……できないですね。
これは似合う人を選ぶでしょうねぇ…(男性に関しては)
ボトルのデザインはちょっと苦手です!
ギリギリ下品(笑)
このボトルのデザインはトムフォードのグッチ 時代からの友人ダグ・セイドという方らしい。
ちなみに調香師はジボダン社のデビット・アペルとピエール・ネグリン。
個人的にはガーデニアとバニラ、チョコレートを感じやすいです。
複雑な香りなので特定の香りを強く感じる香水ではないのですが。
あと、アンバーで仕上げそうな香りなのにムスクを使っているのもポイントかな。と思いました。
ムスク特有のパウダリーな甘さに仕上がってると感じました。
ブラックオーキッドは金のボトルもありますが、個人的にはこちらのオリジナルのほうが使いやすい気がします。
金のパルファムにはプラムとラム酒が入っていますが、オリジナルに入っている複雑な花束が省かれています。甘酸っぱさと洋酒のセクシーバージョンにアップデートされていますが、香りが強い… ちょっと使いづらい。
オリジナルのほうが使い勝手は良いと思います。
クドイな…と思う時もあるので、たまに「うへぇー…」ってなりますが… 脳が思い出したかのようにこの香りを欲する時があります。
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