ラルチザン パフューム / ボア ファリヌ(森のパウダー) オードトワレ 口コミ

改めて、その香水にまつわるストーリーの先入観や前振り説明の影響力ってすごいな〜と感じた香りです。
私は香りのストーリーを先に知った上でこちらを試香しました。

「ラルチザンの旅シリーズの香り…楽園…ミステリアスな森…」云々、何だかロマンチックなストーリーを聞かされました。

その上での感想は…

今まで香ったことのない、素朴なのにミステリアス(妖艶という意味でなく)、不思議な二面性を持つ香り、魅力的だわ〜！でした。

優しいミルキィ感に、アイリスの微かな甘さとスパイスを含んだ素朴な粉を振りかけた、心地よい浮遊感を感じさせる穏やかさ。

ふんわり・ほっこり・まどろみの香り。

いわゆる香水らしい「パウダリー」ではない、乾いた粉っぽさ(小麦粉っぽさ？)をこれまた野性味など微塵も感じない淡〜いウッディが包み込み、程よい湿度を保っています。
だからかな？個性的だけれど肌によく馴染み、違和感なし。
何か香るけどコレ香水？肌の匂い？って感じ。でも何かクセになる。


しかしこの「違和感なし」が、周りには「どこかに転がっていそうな日常的な"何か"のニオイ」に感じるようで…


昔懐かしい紙粘土の匂い とか
甘いホコリ (粉っぽいって事！？) とか
お湯に溶く前の粉末インスタントミルクティー とかの言われよう…

なるほど…前振り先入観がない人は素直にこう感じるんだぁ

うん、確かに。冷静になると、これは「香り」ではなく「ニオイ」に近いかも…嫌がられはしませんけど、外出先で自分の身体から香らせる類いのものではないかな…

やっぱりラルチザンのヴォヤージュコレクションだからでしょうね…性別・年代・使うシチュエーション云々は考えず、ただひたすら心に浮かぶ情景を感じ、楽しむための香り、という印象です。
自分を「飾る」香りではないので、あくまでお家用・リラックス用でしょうか。
人それぞれに、素敵な旅先の風景に思い馳せることができると思います。


香調：ウッディー パウダリー グルマン

トップノート：フェンネルの種
ミドルノート：ホワイトアイリス　アンブレットの種
ラストノート：ホワイトシダー　ガイアックウッド　サンダルウッド　ベンゾイン

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