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でんきの、取り込みかた2

でんきの、取り込みかた2

電車がどうやって電気を取り込んでるのか、その話の続きやで。
引き続き大阪メトロ御堂筋線の新大阪からご乗車くださいやで。


で、なんやけど……

気付いた人はいるやろうか。

よく見たら、架線が張られてない。
だからといって、御堂筋線は電車じゃなくて気動車やったのか……んなことはない、気動車が地下に入ってったら排気でエラいことになる笑

ちゃんと御堂筋線も、電車や。でもどうやって電気を取り込むのか。


ちょっとホームの下、線路のほうをのぞき込む。線路の向こう側、壁に沿ってなんかがあるで。

こっちの線路にもあるな。ちょうど分岐器のところが途切れてる。


御堂筋線は以前にもご案内したけど、開業は1933年、当時は建設技術も未熟な時代。電車の屋根にパンタグラフを載せたりその上に架線を張るとなるとトンネルが大断面になる。技術的にもそうやけど、金銭的にも負担が大きくなる。そこで上下の断面積を抑えるために、

こういった台車を履かせてる。赤いのが飛び出てる、あっかんべーな台車(何)
この赤いのは「集電靴」ていうやつで、この部分と、
レールの横に設置されてるこれとを接触させて電気を取り込む。このような電気の取込かたを、2本のレールとは別の3本目のレール唐取り込んでるていうことで「第三軌条方式」と呼んでる。

大阪メトロでは御堂筋線をはじめ谷町線、中央線、四つ橋線、千日前線の5路線で採用されてる。
一方東京は、早くから国鉄や私鉄の他路線との直通を想定してて、日本最初の地下鉄である東京メトロ銀座線、あとは丸ノ内線でしか採用されてない。他地域では札幌、横浜、名古屋の地下鉄の一部で採用されるのみで、全国的に見ても圧倒的少数派。

対して架線とパンタグラフで電気を取り込むのは「架空電車線方式」とか「架線集電方式」て呼ばれてる。


似たようなことばで、「三線軌条」ていうのがあるけど、それは
こういうやつのことで、「第三軌条」とはまた別なんで間違えないように笑
このことは新幹線と在来線の違いについてでご案内してるからご参照くださいやで。



ところで……
よく線路内に立ち入って運行障害になることがあるけど、第三軌条の場合はさらに……

あの3本目のレールには直流750Vの電気が流れてる。こわいどころじゃない。触ったら、即死や。だからてわけじゃないけど、絶対線路なうなんかしたらあかんねんで。


ということで、きょうは電車はどうやって電気を食ってるのか、口はどこについてるのか(何)についてご案内したやで。ワイもバクバク食って元気に走るやで(何)


ほな、ご乗車ありがとうございましたやで。







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