 |
戸時代の中期以降、江戸の町でも文化が花開き、レジャーも盛んでした。レジャーと言っても、お花見をしたり、鎌倉や江の島へ出かけて行ったり。潮干狩りや、隅田川で花火見物などもしていたようです。今と違ってTVもない時代ですから、それらが一大イベントだったんです。
最高位の遊女・花魁(おいらん)や、武家や公家といった上流階級の女性たちは、屋外でのレジャーを楽しむ時に、「日に焼けては大変!」とばかりに日傘をさしていました。そのあたりの女心は今と一緒。当時の女性たちも日焼けを気にしていたんですね。その証拠に『都風俗化粧伝』には、10種以上の美白方法が記載してありました。
また、この時代には神社巡りも流行ったようです。願掛けに行くんですね。「美人になりますように! 」などお願いしていたのではないでしょうか。今で言う“パワースポット巡り”です。春には桜や藤の花を見に行ったり、あそこの○○煎餅がおいしいとか、こちらの○○餅がおいしいと名物を食べたり。それこそ、お土産に白粉などのコスメを買ったりもしていたようです。そんなとき、参考にしていたのが『江戸買物獨(ひとり)案内』という本。これは、いわゆるショッピングガイドみたいなもので、当時はこのような本を買っていろいろ調べていたんですね。
|