マスク着用の長期化によって美容の世界も大きく変動。コロナ禍で変化した生活スタイルと向き合いながらも、徐々に新たな美容を楽しむ気持ちが戻ってきた2021年下半期。@cosmeでは、独自のデータに基づいた調査をおこなうとともに「@cosmeベストコスメアワード2021」の受賞アイテムから、ビューティーのトレンドを分析。2021年を象徴するベストトレンドキーワードと8つのトレンドキーワードを発表します!
シカクリームやシカ美容液など、抗炎症作用や鎮静作用を両立しているとして数年前から話題を呼んでいた韓国発祥の「シカ」コスメ。マスク着用が日常となったことで、保湿ケアや肌荒れ対策で活躍するアイテムとして一気に脚光を浴びました。2021年は「ディオール」の『シカバーム』をはじめ、有名ブランドや国内ブランドからも、クリームだけではなくシートマスクやミストなど、バリエーションも豊富に新アイテムが続々登場。コロナ禍での注目度の高まりからクチコミやアンケートでも絶大な支持を集め、2021年を象徴するキーワードに選ばれました。
マスク生活でベースメイクの選択肢が変化
マスク着用や在宅時間の増加が長期化するなか、“ベースメイク事情”が大きく変化しました。2021年上半期に目立ったのが「ノーファンデ」というキーワード。これまで主役だったファンデーションに代わり、ベースメイクの中心となったのが、化粧下地やコンシーラー、パウダーといったアイテムです。特に2021年上半期はピンク系の高機能下地の充実や、マスクにつきにくいBBクリームなどの登場もあり、クチコミや製品のキャッチコピーにも「ノーファンデ」という言葉が登場。“マスクにつきにくい”“肌を休めたい”というニーズに加え、ファンデーションによる負担も軽減され、おうち時間を利用しケアに時間をかけることで“素肌美を育てたい”という本質的な願いにも応えるトレンドです。
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「肌荒れ対策」×「保湿力」マスク荒れの救世主
シカとは、ツボクサ由来のスキンケア成分のこと。数年前から韓国発のスキンケアとして話題を呼んでいましたが、抗炎症作用や鎮静作用を両立しているとして、コロナ禍を経て一気に注目度が高まりました。クチコミやアンケートでも「マスク荒れを鎮静したくて購入した」「最初はネットでしか買えなかったけど、近所のドラッグストアでも見かけるようになった」という声が目立ちました。化粧水や美容液、シートマスクなどアイテムの選択肢が豊富で、手に取りやすくなったことも人気の理由のひとつ。2021年上半期は「ディオール」の『シカバーム』など、有名ブランドからもアイテムが登場し、認知度を高める追い風となりました。
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結局大切なのは、自分自身の「内なる力」
目に見えないウイルスや、ライフスタイルの変化など、さまざまなストレスと向き合ったこの1年。改めて“自身の身体を、強く健やかに保つこと”の重要性が見直されています。2021年上半期、クチコミやアンケートで目立ったのは“免疫”“菌活”“腸活”といったキーワード。「免疫力アップのために睡眠時間をたくさんとることを意識した」「腸活は健康と美容に直結すると思った」など、食事や睡眠、運動等の生活習慣を見直す人も。肌や体調を内側からサポートするインナーケアが注目を集め、メディアでは加治ひとみさんによる「腸活」が話題を呼び、“美しさは身体の内側から”という意識が広く浸透しています。
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メイクや生活に制限があるからこそ「ときめき」が必要
マスク生活の長期化により、メイクアップの分野では引き続き“アイメイク”が注目されています。コロナ禍以前のトレンドは単色のアイシャドウでしたが、2021年上半期は、多色使いのメイクアップパレット人気が復活。一品でグラデーションメイクからアイラインまで完成するパレット、テクニックいらずで美しい仕上がりが叶うパレットが注目を集めました。メイク自体に制限があり、思うように外出できない環境のなかで、色とりどりの華やかなカラーに“ワクワク感”や“ときめき”を求める人も多かったよう。SNS映えするカラフルなアイテムやパッケージもさらに支持されました。
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マスクに負けない! メイクを美しくキープ
マスク着用が常態化して約2年。「ケイト」の『リップモンスター』は発売直後から品薄状態が続くなど、“落ちにくい”アイテムがますます人気に。マスク着用が続く中、フィックスミストや仕上げ用パウダーをはじめメイクの仕上がりをキープする「メイクキープコスメ」が夏場を過ぎても続々登場。マスクによるこすれ・摩擦をカバーし、メイクを落ちにくくするアイテムが充実しました。今年3月に初めてリニューアルした「コーセーコスメニエンス」のメイクキープミストからは持ち運びしやすいトライアルサイズも発売。フィックスミストのみならず、メイクアイテムまで“落ちにくい”アイテムが、通年で使用できるアイテムとして支持されました。
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新アイテムの発売数が急増! 金木犀の香り
秋の花・金木犀の香りのフレグランスやボディケアなど、毎年発売される人気の定番品に加えて、2021年は新商品の発売数が増加。ヘアオイルやハンドクリーム、ファブリックミストなど、ますます広がりをみせています。SNSを中心に話題となり一時は生産が追い付かなくなったという「トラック」の『オイル No3』、今年は10月に発売した「SHIRO」の『キンモクセイ オードパルファン』は早期完売により、2022年1月予定で定番製品となることが発表されるなど、その人気ぶりがうかがえます。コロナ禍で「香り」の需要が高まり、この秋は特に甘くやさしい金木犀の香りに注目が集まりました。
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社会に良いこと。環境や動物に配慮する美容
世界中でSDGsが話題となる中、日本の美容では、コスメ選びの新たな基準として「クリーンビューティー」に関心が寄せられています。「クリーンビューティー」には明確な定義はなく、ブランドによってそれぞれ取り組みが異なるため、@cosmeでは“美容において、人にも環境にもやさしいプロダクトや取り組み”を総称しています。バイオマス容器やパウチなど再生可能な容器にリニューアルしたアイテム、リユースを意識したアイテムが登場。また、社会貢献や、世界中の女性の社会的・経済的向上を目指しサポートを行う、イヴ・サンローラン、ロクシタン、ランコムなどブランドの取り組みも注目を集めています。
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香り、除菌、UVケア…選べるハンドケア
こまめな手洗いやアルコール消毒を繰り返して、手荒れや手肌への負担を感じている人が増えている昨今。ハンドケアを重視する流れを受け、保湿効果はもちろん、香りつきのものや紫外線防止効果のあるもの、除菌効果のあるものなど、機能性を新たに加えたハンドクリームが続々登場し、選択肢も多彩に。ハンドクリームに対するクチコミは、昨対比で件数が約4倍に増加、高い関心が寄せられています。また、その手軽さから、プチギフトとしても人気。指先は他人からはもちろん自分でも常に目に入る部分なので、お気に入りのアイテムで手肌のお手入れをすることで前向きな気持ちになれたという意見も寄せられました。